朴茶仁さんの写真展 小さな祈り

朴さんによる、このテーマの日本展示は初めて。「ほっとマンマ」に展示されている写真。

江戸川区中央、区役所本庁舎の脇の道を東の方に5分くらい歩いたところに、私たち江戸川ネットが日頃から連携するNPOが営む高齢者住宅「ほっと館」があります。そこの1Fに「ほっとマンマ」というレストランがあり、そこで韓国の女性写真家・朴茶仁(パク・ダイン)さんの写真展が5月11日~5月24日までありました。

2014年4月16日にペンモク港近くで起こったセウォル号事故の遺族に寄り添った朴茶仁さんの写真です。1点1点美しく心を打つものでした。

最終日の24日には、朴茶仁さんご本人が会場に来てくださり、写真の説明をしてくださいました。深い意味がありました。

船を未だに引き上げることができない政府に対する怒りを、剃髪し抗議をする男性。

韓国では剃髪することは何かを決意するとか、抗議するとかという時に行うことだと話してくださいました。

ペンモク港に消えることなく燈されているキャンドル。

編み物をすることで悲しみをいやしている女性。

矛先の定まらない理不尽な人災への怒りや悲しみが、すうっと心に入ってくる写真でした。

単にニュースで知るだけでは得られない、本当の悲しみ、怒り、そして事実を体感しました。

そしてこの展覧会に足を運んだ人たちは、カンパとメッセージを贈っていました。