新年あけましておめでとうございます。

昨年は、参議院選挙、都知事選があり、サミットがあり、安保関連法案が施行され、オリンピック問題、築地市場豊洲移転問題など、大きな出来事や問題が表面に出てきた年でした。その中で、私は、オバマ米国大統領が広島の平和記念公園を公式に訪れスピーチを行い、折り鶴をのこしていったことがとても印象に残っています。

今年は、憲法が施行されて70年の年になります。昨年にもまして平和を考える年だと思います。これまでの平和を壊すのは一瞬です。70年間当たり前にあった日本国憲法は変わらなくとも、その解釈や安保関連法など法律によって、巧妙に少しずつ塗り替えられています。

最近年配の人から、「きな臭くなってきた」という言葉をよく聞くようになりました。先日読んだ、手塚治虫さんの「ぼくは漫画家」という本に、「3月空襲で東京が焼け野原になってしまった直後、大阪にも最悪の日が来た。」と大阪での空襲のときのことを書いたくだりがあり、そこに、「空は一面夜のような暗さで、あちこちの火の手が、ダンテの「地獄篇」のようなすさまじさを呈していた。きな臭く黒い雨が降りしきり、淀川堤は死体やがれきの山で、ことに大橋の下は人々の上へ直撃弾が落ちて、折り重なって黒焦げになっていた。」とありました。このことなのだと思いました。

すでに、自衛隊は銃を人に向けて撃つことが可能になった状況で南スーダンに向かいました。また、日本は武器の輸出はすでに解禁されています。ひと時大きく報道されても、しばらくすると、なかったかのように、報道されなくなってしまいますが、着実にこれまでできなかったことが、できる国になっています。

72年間保たれてきた平和を守るために、憲法を守り、9条を守りたいと思います。

戦争を経験した方の言葉を聞き、その言葉を残し、伝えていくことが大事だと思います。この当たり前にある平和が未来に続いていくよう、今年も活動していきたいと思います。

声を大にして、頑張りたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。