2026年江戸川区第1回定例会 ①性に関する若者の相談
今年第1回目の定例会が、2月17日(火)から3月25日までの37日間行われました。
今回の質問は下記の3項目です。
①性に関する若者の相談について
②製品プラスチックの回収について
①はじめに、性に関する若者の相談についてです。
江戸川区では、2024年度から「プレコンセプションケア支援事業」が始まり、医師との相談につながる窓口や、不妊や将来を見据えた妊娠相談支援などの取り組みを進めています。 こうした体制は23区の中でも比較的整備が進んでいると評価されており、「将来妊娠を考える世代への支援体制」は充実していると言えます。
しかし一方で、今まさに不安を抱える10代の子どもたちへの支援は十分に届いているでしょうか。「生理がこない」「避妊に失敗した」「妊娠したかもしれない」「感染症の不安がある」「性について誰にきいていいのかわからない」など、今、まさに!起こってしまったことについての不安は、時間との闘いである場合も少なくありません。10代へのサポートは、当事者に届きにくいのではなかいと考えます。10代を対象に性の悩みを気軽に専門職に直接相談できることが必要だと考えます。
区では、健康サポートセンターでも相談窓口はありますが、ホームページの構成を見る限り、どちらかと言えば大人向けの印象があり、当事者である10代の子どもたちが「ここなら相談できる!」と直感的に感じられる導線になっているとは言い難い状況です。
東京都では、10代の性や身体の悩みの相談事業として「通称:わかさぽ」 「TOKYO YOUTH HEALTHCARE」や「妊娠相談ほっとライン」、悩み全般では「Tokyoほっとメッセージチャンネル」などが、相談内容によって、曜日や時間を決めてチャットやSNSでサポートしています。
しかし、匿名で気軽に相談でき、対面で専門家とつながることが出来る身近な相談の「場」は、まだ充分とは言えないと考えます。予防への体制もとれる「ユースクリニック」のような支援体制が、緊急を要する時だけではなく常にあることが必要です。
江戸川区が力をいれている「プレコンセプションケア」は将来の妊娠や健康管理の支援です。
それに対し、10代の危機と不安の受け止め窓口としての支援体制が「ユースクリニック」です。
ユースクリニックは、1970年代にスウェーデンで始まり、現在では同国内に約250ヵ所も開設されている若者のためのクリニックです。10代から20代の若者を対象に、友人や家族関係の悩み、セックスに関する疑問、性感染症に関する相談、避妊、緊急避妊、デートDVなどに関し、助産師、看護師、臨床心理士、産婦人科医が常駐で交代しながら、無料で相談に応じています。
日本でも産婦人科に併設されたり、NPO法人が運営するものなどし広がりつつあります。本区にも活動する団体はありますが、全国でも60ヵ所程度とまだまだ少ない状況です。
現代の10代は、タブレットや携帯を使いこなし興味本位でなんでも調べることができる世代です。しかし、性については「親に知られたくない」「どこに相談したらいいのかわからない」「産婦人科に1人で行きにくい」ということが統計からも明らかになっています。
自分で調べる不確かな情報を、正確なものにするためにも、相談のハードルを下げ、匿名で予約が不要、若者歓迎の雰囲気や性をタブー視しないといった「場」が必要だと考えます。
本区では、現在共育プラザにおいて、思春期向け事業「東京都エイズ啓発拠点事業 出張ふぉーてぃー(4T)」が行われています。2025年には、共育プラザ7館で15回開催されており、全館で307名の参加がありました。 HIV・エイズ・性感染症をテーマに、カードゲームやおしゃべりをしながら、一緒に考え、相談も受けるというものです。
こうした取り組みを発展させ、中高生の居場所である共育プラザに、フェイス to フェイスで相談できる場として、学校の保健室のように常設ではなくても、定期的に設置されることで、気軽に相談できる「場」を作れるのではないかと考えています。
「お友達と一緒にどうぞ❣」ともいった明るい雰囲気を整えることで、相談のハードルは大きく下がると思います。
また、共育プラザには、元気な10代の若者が集う場所というイメージがありますが、かしこまらずに疑問を解消できる「信頼できる場所」となり得るのではないかと考えます。
もちろん状況によっては、個別相談が必要な場合があるかもしれません。「その場所に行く」こと自体が、ハードルとなってしまう場合も考えられます。そのために緊急時の連絡先を明確に表示することや、匿名で相談できること、相談内容は守秘すること、どこかへつなぐ場合には必ず本人の同意を得る事などを明確に表明しておくことは、必須事項です。こうした約束を守ることで信用が保たれると考えます。
若者の危機を未然に防ぐことは、望まぬ妊娠の防止、自傷行為の予防、更には自殺予防にもつながると考えられ、何よりも「江戸川区は、あなたを守ります」という強いメッセージを、実効性のある形で示すことができるものと考えます。本区の未来にとって大切なキーワードです。
これまでの「プレコンセプションケア支援事業」での「プレコン相談」利用状況や課題、10代を対象とした「ユースクリニック」のような「場」を作る事などを質問しました。

