2017年第2回定例会

第2回定例会では、本西みつえが、「幼稚園における配慮を要する子どもの受け入れについて」と「新川沿川整備について」の一般質問を行いました。

近年、発達障害などの配慮を要する子どもが増えていると言われており、幼児教育における支援体制について、障害者差別解消法の観点からの質問をしました。

江戸川区では、2012年7月に発達障害に関する支援方針を定めており、発達障害相談センターを設置し、乳幼児施設等巡回支援事業などで、早期発見、早期の発達支援に取り組んでいるところです。

現在江戸川区では、小・中学校では必要に応じて介助員が配置されていますが、幼稚園には、配置がありません。なぜ補助教員や介助員が配置されていないのか疑問です。江戸川・生活者ネットワークでは、幼稚園における介助員の配置について卓の状況を13区ほど調査いたしましたが、そのほとんどの区で、「その子にあった集団教育を行うための支援はどのようにしたらいいのか?」ということを検討する会議体があり、その子に応じた介助員をつけていました。

発達障害などの配慮を要する子どもたちの数が増加傾向にあることは事実であり、現実的な対応として、補助教員、あるいは介助員を配置し、集団生活での学びの場が等しく提供されるべきと考えての質問を行いました。

新川の整備についての質問です。

歩道よりも遊歩道が高く水は道路側に

船堀幼稚園の正門が面している新川は、新川千本桜計画が建てられ、新川さくら館も完成し、全川でコンクリートの護岸が撤去され、遊歩道が整備されました。新しく転居してきた住民にとっては、その昔、江戸川区は雨が降るたびに水につかったということは想像すらできないほどです。

今、新川の護岸を歩くと、新川橋の荒川側と旧江戸川水門側では遊歩道の整備の違いに気が付きます。

荒川側は石が2段ほど積み重ねてありますが、旧江戸川水門側は同じようにはなっていません。最初に施工された新川さくら館あたりの緑地帯と車道の間には、石が2段ほど積み重ねてあり、水が道路側に流れないよう、仕切られていますが、新川橋から旧江戸川水門にかけては、車道と緑地帯や歩道との間にはこのような、水をせき止める仕切りのような石組みはありません。

今回生活者ネットワークが行った調査では、荒川側と旧江戸川水門側では、都と区が別々に工事を行っていました。

新川橋から荒川側の整備については、東京都が行い、雨水の排水は川側に流れ込むように設計・工事がなされており、区が行った旧江戸川水門側については、設計段階では川側に流れ込むようになっていたものを、実際の工事を発注したときには、住宅側に水が流れるように設計変更がなされていました。

これは、旧江戸川水門側を区が施行するにあたり、近隣住民との話し合いで設計を変更したということでした。住宅側により多くの雨水が流れ込むことになったわけです。

内水氾濫を予防するために、雨水の排水は、それぞれ流す場所が決まっています。道路に降った雨水は、道路にある雨水桝やマンホールを通って、下水管に流しますが、遊歩道は河川の内側にあり、遊歩道に降った雨水は河川に流すことになっています。

住民の意見を聞くことは大切ですが、想定より多い雨水が流れ込むことで内水氾濫の可能性を高めることにつながりかねないという危険性や工事の手順の決まりなどは住民説明会等できちんと周知されることが必要です。また、この施工にあたっては、東京都との事前協議が行われるべきところ、未だ協議中であり、なされるべき手順では行われていませんでした。

この新川遊歩道においては、内水氾濫を誘発する可能性を高めかねない整備であったとも言えることより、質問を行いました。東京都との協議が成立した際には、きちんと周辺の住民の方々に、どのような協議がなされ、どのような結果となったのかはしっかりと周知すること、そして、今後はこのようなことのないよう事前に十分な協議を行うことを要望をしました。