小学校5年生の社会科 稲の生育

 

葛西親水四季の道の片隅にある田んぼでは、1998年から第七葛西小学校の5年生全員が数株ずつ苗を植えています。今年は、コロナ禍のために、数名の保護者と子どもたちで植えました。

5年生の社会科では、私たちの主食であるお米について学びます。

どのように作られて、どのような流通過程を経て毎日の食卓にご飯として並ぶのか。稲の成長過程での農家の努力や工夫をも学べるように構成されています。そして、実際にお米を苗から育て収穫し、PTAが中心となって食す機会を作っています。

苗は、当初から友好都市で庄内平野有数の米どころの鶴岡市「JA鶴岡青年部」から無償提供されています。今年は、コロナ禍のため昨年より8校減った36校が希望しました。

 

バケツ稲作しかできない学校では、青年部の人たちに来ていただいて動画を使って説明をしてもらうこともあります。文章や写真だけではなく、稲作を行っているご本人からの言葉は、大きく心に残ると思います。

田植えを通して、作業の大変さや長靴が土に埋まってしまう感じを知ると同時に種子の問題、遺伝子組み換え食品の問題、農薬のことなど、食の安全性について、身近な問題として考えるきっかけにもなるのではないかと思います。コロナは、そんな時間も奪ってしまいました。

 

上の写真は、5月の末植えたばかりの田んぼです。

手前の発泡スチロールに入ったものが、鶴岡市から届いた苗です。

15センチくらいでそろっています。

3本くらいを一株として、手の関節一つくらいに丁寧に植えていきます。

7月半ばのころ、すでに70センチから80センチになっています。

1株も10倍くらい増えました。

 

私は、今年初めてバケツの田んぼに挑戦しています。こちらもすくすく育っています。