2021年第1回江戸川区議会定例会 2/3 児童相談所について
児童相談所について
本区では「誰もが安心して自分らしく暮らせるまち」をめざし取り組んでいます。
「誰もが」というのは「すべての人」であり、これまで権利の主体ととらえることが置き去りにされてきた「子どもの権利」について条例制定を機に子ども参画の機会を広げ準備を進めています。昨年4月には、児童相談所が23区で初めて設置され、理想をかかげて取り組んできたことと思います。
困った時には自分だけで抱えなくてよいということ、味方になってくれる人がたくさんいることが理想であり、行政はきちんと対応するセーフティネットとして機能することが大切です。多様な家庭の形態、たとえば、ひとり親家庭や外国にルーツを持つ方なども多く暮らしています。
問 開設からこれまでの、成果と課題について
子どもの相談は「はあとポート」が受け付けています。その周知は、昨年6月に、高学年用と低学年用のカードを作り、全児童生徒への配布で行ったと伺っております。
子どもがかかわる場所には、幼稚園、保育園、小・中学校、共育プラザなど、様々な場所があります。そこにいる大人への相談で解決することもありますし、子どもが頼れる場所が複数あることが大切であり、カードにある「はあとポート」もその相談窓口のひとつです。
しかし、HPに示されている番号は時間帯によって分けられています。さらには、そのHPに掲載されている動画は例示としてはわかりやすいものですが、アクションを起こしても、直接はあとポートへはつながりません。
これではどちらも子ども相談窓口としての機能を十分に果たすことができないと考えます。
問 窓口への子どもからの相談の件数と内容はどのような状況なのか
昨年の第1回定例会では、子どもの権利の相談・救済として、子どもオンブズパーソン制度の提案をいたしました。その時、権利擁護機関は非常に重要な制度であるという認識だとお聞きしました。
子どもの権利擁護についてはやはり、子どもの相談窓口を置き、子どもと共に解決の糸口をみつけ、エンパワメントできる仕組みとしていくことが必要だと考えます。
問 区長部局や教育委員会から独立した第三者機関である「こども相談窓口」を設置し、相談救済の仕組みを構築することを改めて提案するが、どのように考えるか
次に、「児童福祉審議会を設置すること、またオンブズパーソン制度よりもさらに広い概念で子どもの意見表明権や参画を保証する機関であるアドボガシー制度というものについても、例えば一時保護所での意見表明権をどうするかというような観点で様々に検討し、今後詰めていく」ということでした。
問 現在、意見表明権についてはどのように取り組んでいるのか。また、アドボカシー制度をいかしていくことへの見解について