食は選べるけど 空気は選べない!
空気の中に暮らしている私たちは、確かに空気を選べません!
最近は、空気清浄機を使用する人が増えてきました。
大気中のPM25を気にする方は多いと思いますが、ダイオキシン類や重金属類について,気にする方は少ないかもしれません。しかし調査とすると有害な物質は、ほかにもあることが分かります。
東京23区の清掃工場では、2008年から廃プラスチックの混合焼却が始まりました。以来江戸川区でも「プラスチックを燃やしていい」ことになっています。現在は、資源としてのリサイクルが行われており「容器包装リサイクル」「ペットボトル」「小型家電」はそれぞれ別に集めていますが、プラマークのない「製品プラスチック」は燃やしています。
23区南生活クラブ生協が、ほぼ3年おきに行っている「松葉のダイオキシン調査」に参加しています。
常緑樹であるクロマツの松葉を採取して、蓄積されている物資を検査することで、空気中のダイオキシンなどの濃度を知ることができます。前回の調査では、ダイオキシンなどの濃度が江戸川区を含む臨海部では、他の地域より高くなっていました。今回は、江戸川清掃工場が建て替えのために2020年から操業を停止している影響が、どのような数値となって表れてくるのかを知りたいと思っています。
ダイオキシン類は、プラスチックごみの焼却による燃焼や薬品の合成などにより生成され、脂肪等に溶けやすい有機塩素系化合物です。ベトナム戦争で使われた「枯葉剤」に含まれていました。発がん性、生殖毒性、免疫毒性など様々な毒性が問題視されており、環境ホルモン物質としての影響も懸念されています。
「プラスチックを燃やす」ことで大気汚染が進むことを、今以上に考えて「プラスチックを燃やさない。使わない」生活に変えていくことが必要だと思います。そしてさらに生産者責任を問い、社会や企業に訴えていきたいと思います。
クロマツの葉の採取
①クロマツは、今年の葉ではない枝の付け根に近い部分の、枯れていない葉を採取する。
②採取してきた葉のごみをとり、枯れてない葉をより分ける。
③区内全域で集めたクロマツを、均等に集めて(200本くらい)江戸川区のサンプルを作る。
ここまでは、私たちの作業ですが、この後は、事業者にお願いして、カナダの研究所に送ってもらって、数値を測ってもらいます。その後、事業者の分析結果をもらいます。
※松葉を集める日にちも重要!木々から採取したあと、葉からはどんどん水分が蒸発してしまいます。そのため葉は、採取してきたらそのままにせず急いで仕分けをします。
区内分散した20か所を目標に、日程を決めて一斉にとりに行き、ジップロックに保存するなど水分管理が重要なのでした。
クロマツを比べてみると、港区や品川区のクロマツの葉は、江戸川区の葉より長く太いものが多くありました。土のせいでしょうか・・・?