2018年第1回江戸川区議会定例会一般質問① 社会的養護について

2018年3月29日 17時39分 | カテゴリー: 活動報告

2018年第1回定例会では、社会的養護についてと容器包装プラスチックについての質問をしました。

2016年に児童福祉法が改正により、子どもが権利の主体であることを明確になりました。

虐待を受けた子どもや、何らかの事情により実の親が育てられない状況にある子どもを含め、全ての子どもの育ちを保障することが必要であり、より家庭的な環境である里親による養育が求められており、江戸川区では、2020年の児童相談所開設に向けて現在準備を進めているところです。

児童相談所が行っている里親制度には、養子縁組を前提とするものと、一定期間養育する養育里親があり、どちらも子どもの成長に大切な「家庭で暮らす」時間や経験ができる仕組みです。養育里親の場合、原則18歳になると措置解除となり、里親と里子の親子の縁が切れてしまうことになります。また、養子縁組が前提であっても、いつも同じ里親のもとではなく、別の里親に移ることや、あるいは施設に戻ることもあります。

子どものために最も優先することは、同じ養育者と恒久的な愛着関係を結ぶことができる環境にすることだと思います。

愛知方式と呼ばれる特別養子縁組が有名ですが、これは元児童相談所の職員の、矢満田篤二(やまんたとくじ)さんが取り組まれているものです。矢満田さんは、里親がよい関係を築くことができないときに、なぜそうなったのか、どういったケアが必要なのかということの事例検討から始め、子どもと里親の出会いから大切にして進めています。

「赤ちゃん縁組」型と呼ばれる産院から赤ちゃんを直接家庭に引き取り、育ての親が名付け親にもなるという出会いでは、特に親子の関係が壊れてしまうちった報告はありませんでしたが、赤ちゃんが生後間もなく産院から乳児院に措置され、親の面会もほぼないままに、数か月もしくは数年を乳児院で過ごした子どもが、児童養護施設へ措置変更され、その後に里親委託したケースでは、里親が子育てに苦労するケースが見られたということでした。さらには委託が解消されるというケースも少なくないということでした。

生後から幼少期に適切な養育がなされなかったことによる反応性愛着障害を思わせる現象が多くみられたそうです。例えば、里親と里子の間で親子のきずなができていく過程の中で、部屋中のいたるところに唾をはく、血が出るほどのかみつきを繰り返すなど、想像を絶する試し行動をする子どもに、里親が苦労するということがあるそうです。もちろん施設では、職員が精いっぱい愛情を注いで子どもの養育にあたっていますが、職員は、交代で勤務をしているため、親子のような特定の安定した依存対象者と愛着の絆を結ぶことは、困難になる場合も見受けられるということのようでした。

そういった中で、特別養子縁組である「赤ちゃん縁組」の必要性を訴えられています。

レイプにより妊娠し、親にも言えず、思いつめ自殺を図ろうとしていた女子高生の話です。その女子高生のご両親は、娘の様子がおかしいことに気が付いたときには、すでに中絶できる週数を超えていました。思いもよらぬ妊娠をした娘の将来、そしてその生まれる子どもの将来も悩みましたが、生まれてくる子どもが、いくら自分たちと血がつながっているとは言っても、とても娘に育てさせることはできない…。こういうケースは、ともすれば生まれたばかりの赤ちゃんの遺棄事件と発展していくかもしれません。

このような、親が育てられない状況にある中で、矢満田さんは「赤ちゃん縁組」を進めてこられました。それは、児童相談所に勤務する中で、乳児院に措置された子どもの大半が、児童養護施設へ送られている現状と一方で、赤ちゃんがほしいと切実に願うカップルがいることを見てきたからだそうです。

産前からの相談にのり、生まれたばかりの赤ちゃんの橋渡しを行う「赤ちゃん縁組」という特別養子縁組は、赤ちゃんにも、生みの親にも、育ての親にも三方よしの方策だと、是非、積極的に取り組んでほしいと訴えられていました。

こういったことを知り、私たちは、この矢満田さんの実践しておられる仕組みを江戸川区でも取り入れることはできなものか?と思い質問にいたりました。

本区では、健康サポートセンターが、思いがけない妊娠の相談窓口としてカードも作成し、相談を受け付けており、妊婦全数面接も始まったことで、保健師につながれば、何らかの行政支援サービスにつなげることができるようになっています。

児童相談所を開設にあたり、矢満田さんのような「赤ちゃん縁組」による当別要支援組を進めてほしいということと、里親について質問しました

社会的養護※の基盤は、児相、乳児院、里親の3つからなると考えており、江戸川区では、里親は足りなく、現在19家庭の登録があるだけ。これは、里親制度が知られていないということに要因があるので広く周知していきたいという答弁があり、里親への支援体制の充実については、里親には、交流会、サロンも行っており、乳児院、児相の集団的協力も得ながらやっていくということでした。

次は容器包装プラスチックについてです。

社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。 社会的養護は、「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を理念として行われています。(厚生労働省)