2019年9月定例会 ① 「プラスチック製品の使用削減」について
2019年9月19日から開催された定例会では、3項目について質問しました。
①プラスチック製品の使用削減について ②森林環境譲与税の使途について ③若者とおとなのひきこもりについての3項目です。1項目ずつ分けて投稿いたします。
①プラスチック製品の使用削減についてです。
私たちの暮らしの中で、特に生態系に深刻な影響を与え、海洋汚染へも世界的な問題となっているプラスチック製品を減らすことは、喫緊の課題となっています。
江戸川区が、区が一事業者として率先して行う第5次環境行動計画では、温室効果ガスを(2016年度比)2022年度までに、10%の削減を目標としています。
そして、私たち区民には、第2次エコタウンえどがわ推進計画があり、2013年度比で同様に10%の削減を目標としています。
生活者ネットワークは、これまでにも「発生抑制」や「拡大生産者責任」を問うことが必要であると訴えてきましたが、上記の目標の達成のためには、「まずはごみを減らすこと」先ずは自分自身ができること、自治体としてできることを実行することが大切だと考えています。
東京都は、都民・事業者などの取組を喚起・けん引していく必要があるとして「ゼロエミッション東京」を掲げ、事業運営におけるワンウェイ(使い捨て)プラスチックの削減などを推進する、「都庁プラスチック削減方針」を策定しています。会議運営面では、会議で提供する飲料については、ワンウェイのペットボトル、ストロー、シロップやミルクなどの容器を使用せず、飲料は茶碗やコップで提供することとし、ストローは紙製などを使用すること。イベントでの食器類やノベルティーのボールペンなども再生プラスチックの使用割合を強化し、過剰な袋詰めをしないこととしています。
江戸川区には、「第5次環境行動計画」のほかに「グリーン購入指針」があり、物品を購入する際に優先するべき指針を設けています。その中の選択基準の3つ目に、「資源採取、製造、流通、使用、リサイクル、廃棄のライフサイクル全体を視野に入れる」という項目がありますが、今以上に、この指針にそって購入することが大切です。昨今のプラスチック汚染の状況を鑑みても、いち早く廃プラスチックへの対応を具体的に行う必要があります。
区が行う催事などでは、食器を使用する際は、食器を「アースデー」のイベントのように、「マイ箸」、「マイ食器」を基本とし、持参しない場合は容器などを有料で求めることや容器を戻すとお金が戻るデポジットのしくみをつくるなど、具体的にプラスチックの不使用を実行することについて質問しました。
また、私たち江戸川・生活者ネットワークでは、20年以上にわたって荒川河川敷の「ごみの調査」行っています。
そこでいちばん多く拾うのはペットボトルです。まずは、このペットボトルを減らすことが、海洋プラスチックごみを減らすことになり、ひいては環境汚染の改善への近道になるとも言えると思います。
ペットボトルの使用削減について、イギリスでは「Refill」という街中にたくさんのリフィル(給水)スポットを増やそうという活動が始まり、オランダでは、飲み水が補給できる一番近いスポットを探すアプリ『TAP』がローンチ(公開)されたり、公共の場に給水器を設置する取組が始まっています。
国産のペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲んだ場合と水道水を飲んだ場合では、CO2の排出量が50倍も違うといわれており、昨年東京国際フォーラム地上広場に「ボトルディスペンサー式水飲栓」が設置され、1年間でペットボトル約5万5000本に相当する利用がありました。
給水スポットがあることで、環境にやさしく、ペットボトルなどの使用を減らすことにつながることがわかります。何度でも詰め替えができる水筒、マイボトルの使用を促し、給水機やマイボトルに給水が可能なボトルディスペンサー式水飲栓を、区内に設置することについての質問をしました。
江戸川区は、使い捨てプラスチックについては、廃止の方向で考えていくという回答がありました。