それゆけ!タイム 議会報告会

反対討論の説明をしました

7月25日清新町コミュニティ会館、7月26日タワーホール船堀で、本西みつえと伊藤ひとみが初めての「議会報告会」を行いました。

初めての議会での登壇はたいへん緊張しました。江戸川区議会の議場の場所も知らなかった私たちでしたが、一般質問と反対討論そして常任委員会と  特別委員会について、みなさんにお話しました。

一般質問は、準備には多大な時間を費やしましたが、ネットが使える時間は14分。調べれば調べるほど言いたいことは増えていきますが、14分しかないため、話す速さ、時間配分を確認して臨みました。

一般質問は、「介護予防・日常生活支援総合事業」「配偶者暴力(DV)対策」について、本西みつえが行い、私は「第31号議案 江戸川区個人情報保護条例の一部を改正する条例」についての反対討論をしました。

反対討論といっても、議論ができるわけではなく、すでに総務委員会では通ってしまった議案について、ネットは総務委員会での発言が委員としてはできないため、本会議での反対討論となったものです。

この条例は、行政がもつ個人情報(たとえば住所や出生地、国民保険であれば区kの健診を受けた人の既往症などについて)が流出しないように、保護するための条例ですが、10月から始まるマイナンバー制度では、個人番号を使用することになりますが、この個人番号の利用については保護の規定がなかったために、今回の条例改正が提案されました。自治体としては当然の措置である、ということを理解した上での、反対討論です。以前からネットは個人番号制度には問題があると考えていますが、これまで守られてきた個人の基本的な権利、利益が侵されないか、国民を守るはずが行政の効率化に力点が置かれていないかという不安を払しょくすることができないため、反対しました。結果は、反対7、賛成36で、可決されてしまいました。

個人情報保護が大切なのは当たり前で、今後、区が個人番号を使って事務処理をする事柄については新たに条例で定めていくことになります。現在区では、何について個人番号を使用するのか検討しているところです。生活保護関連や、児童手当などの福祉関係の使用が考えられています。個人番号を使用することになれば、条例制定が必要になります。9月議会か12月議会か確定していませんが、今後提案される条例についてはしっかりとチェックしていく必要があります。

年金機構での情報漏えいもあり、本当にプライバシーが守れるのか、税と社会保障の一体化をうたい、消えた年金のようなことが起こらないようにと始められた個人番号制度ですが、現実には、税のとりっぱぐれがないようにとか、不正受給がないようにという住民への監視に利用される方向に進んでいるのはないでしょうか。

気が付いたら個人番号ですべての情報が引き出せてしまうようなことにならないよう、注視していかなければなりません。これからも問題提起してゆきたいと思います。

そして、文教委員会と災害対策 街づくり推進特別委員会についても話しました。

文教委員会

①「すくすくスクール」の補食について。補食とはいわゆる学童クラブで出されていた「おやつ」のことです。3年前までは出されていた「おやつ」も「麦茶」も廃止されてしまいました。必要としている子どもたちのためさまざまな形で要望をしてきましたが、「麦茶」は今年の5月から、教育長の一存で出されることになりました。トップが変わるとこのようなこともありうるというところにびっくりしました。補食はまだ「検討する」という段階です。ネットは、これまで児童福祉の観点から補食の復活を要望してきましたので、今後も子どもたちの様子を見ながら続けていきます。

②清新第二小学校と清新第三小学校の統合について。新設校の名前は「清新ふたば小学校」と決まり、現在学校の校歌に入れてほしい言葉や、校章のデザイン、スクールカラーを公募しています。今月31日まですがたくさんの方に応募していただきたいと思います。また、学校統合については、関係者のみへのお知らせで、区全体への広報はありません。HPでは指針などが掲載されていますが、関心のある方ならともかく、一般の方々は地元に住んでいても、学校の統廃合が計画されているなどということを知らない方が多くいるのが現状です。「広報えどがわ」などで周知するなどして、住民全体で考えていくべきだという意見を言っており、今後を訴えていきます。

③教科書採択について。今回は中学校の教科書の採択です。先生方や保護者、一般区民が見られるように、図書館での見本閲覧期間をもうけ、意見書なども提出できました。現在は教科用図書選定資料検討委員会にて検討協議しているところです。8月中旬にも教育委員会での採択が決定されるところです。実際に教科書を見に行きました。教科書自体は、私が中学生のころとは大違いで、写真やカラーが多く、単に読み物としても楽しめそうでしたが、中には安倍首相や昭和天皇の写真が多いものがあったり、市民革命や産業革命に関する記述が他社の4分の1しかないものもありました。憲法についても、本来は、国の行き過ぎを抑え、国民の権利を守るのが立憲主義ですが、憲法にのっとって国を運営することが立憲主義だと説明しているものもありました。教科書は、真実を正しく伝えているもの、政府の考えを押し付けていないもの、受験への影響のないものを選んでほしいと考えます。偏った採択にならないように、たくさんの人たちに関心を持ってほしいと思っています。                                                

  廊下の一角にあるデンと呼ばれるスペース

④視察について。松江5中と春江小学校に視察に行きました。まるでモデルルームを見に来たのかと思うくらい、天井も高くきれいでした。そして、どちらにも太陽光パネルが設置してあり、モニターがりました。発電量は20KWで、普通教室24教室分程度です。また、私のころにはなかったDEN(でん)というスペースがありました。廊下のちょっとしたところの小さなスペースです。DENとは英語で穴倉という意味ですが、一人心を落ち着けたり、仲よしさんとおしゃべりしたりできる空間です。最近の学校は、一人ひとりの個人が尊重してもらえるようになってきたのだと思いました。

災害対策・街づくり推進特別委員会

先日、江戸川区が事務局になっている「環七高速鉄道(メトロセブン)促進協議会」が江戸川総合文化センターで開かれました。これは環七を使って、環状方向の利便性を向上させるという区部周辺部環状公共鉄道で、足立区、葛飾区、江戸川区の3区が関わっています。ゆくゆくは環八のエイトライナーとも接続させてゆく構想です。江戸川区は南北の公共交通機関はバスだけなので、環七にそって電車が通るというのは、葛西に住む私には魅力的ではありますが、いくら環七の交通量の減少、しいてはCO2の削減、最大30分の時間短縮といううたい文句があったとしても、これからの人口の減少、高齢化等にむけて、時間も費用もかかる地下鉄の建設というものが今の現状に必要なものかどうか、改めて検討してもいいのかな?と思いました。

以上、今後も議会報告会は定期的に行っていきたいと考えています。みなさまからのご意見、ご提案が私たちの活動の源です。どうぞ、何かご提案がありましたら、お寄せください。