市民の声を議会に~「それゆけ!市民のつどい」

 

二期目の思いを

4年前までの私は、実はあまり政治には関心がありませんでした。議員になってみると、議会では、考えていたよりはるかに、生活にかかわることを審議していました。

私の初めての一般質問は、「平和都市としての江戸川区の活動」についてと「生活困窮者自立支援制度」についてでした。江戸川区は、24年前に平和都市宣言をしていますが、戦争の悲惨さを伝え、平和を守ることの活動をほとんど行っていませんでした。毎日の生活の中で、非日常の戦争の悲惨さを、世代を超えて話して伝えていくことが大切だと思っています。

今日、3月10日は74年前、東京大空襲があった日です。江戸川区でも800人を超える方が亡くなっており、毎年市民により東京大空襲戦争犠牲者追悼式が行われ、私も参加しています。会場となっている小松川さくらホールには、昨年江戸川平和祈念展示室がオープンし、小学校の授業でも見学に行けるようになりました。今私たちが享受している平和を考える上でも、だいじな役割を果たしているのではないかと思っています。

この4年間の活動の中で、LGBTの人たちの成人式に出席できたことや障害のある人たちとのライブやパレードを実行委員として一緒に行なえたことはとても貴重な体験となりました。LGBTの人がカミングアウトすることの重大さ、勇気を振り絞る苦しさや悲しみを共有させてもらいました。重度身体障害者の人たちとのライブやパレードは、やまゆり園の17人の障害者が殺害された事件を忘れないことと、障害があってもみんなとおなじだよ、というメッセージを受け取りました。少数であっても、自分らしく、自分の意見を発信することが大切だと感じました。

生活者ネットワークは、生活の中で突き当たる疑問を、みんなで調査して、政策をつくり、質問につなげています。

一市民であった私が議員となり気づいたことは、「市民が主役」ではなく、あくまでも行政主導で物事が進んでいくということです。

住民の声を、地域の声を、議会につなげること、江戸川区議会という遡上に乗せることの大切さを痛切に感じました。

LGBTの方々が求めるパートナーシップ条例のこと、再生可能エネルギーへシフトする仕組みづくりのこと、障害者の自立支援につながる、各々ができる配慮「合理的配慮」が自然になされていくようにすることなど、まだまだ考えていかなければならないことが山積みです。市民の声を議会へつなげるために、次の4年も議員として活動していきたいと考えます。これからもがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。