「新型コロナウイルス」について、議会では集中審議がありました。
3月2日に予算特別委員会の健康費の審議に入る冒頭に「新型コロナウイルス」についての集中審議がありましたので報告します。
◎学校、保育園、幼稚園関係
・区立学校(園)の臨時休業(3月2日から春季休業日まで)について、2月28日に全保護者に連絡を取った。
・小学校については、すくすくスクールは中止、学童クラブ登録の子どもの受け入れとなったが、午前での混乱はなかった。
・学童保育については人数制限せずに受け入れる。
・毎朝検温し、熱があるときは欠席してもらう。発熱した場合は迎えに来てもらう。
・空き教室を利用して、概ね15人程度で1教室を使用するようにした。
・学童クラブでは、スクールスタッフや介助員の希望を聞き、学童の応援に入ってもらっている。スクールサポートスタッフなど、日ごろ学校にかかわっている人は、そのまま継続している。
・子どもたちのためにと寄付があり、消毒液とマスクを全校に配ることにした。消毒液については、2月の段階で配ることができた。マスクは、まだ配られていない。ただ、受験生については先に、防災時の備蓄分から4万枚を配った。
・寄付によるマスクの配布は、薬業協同組合から、直接各学校などへ配布の予定だが、入荷のめどが立たない。
・この間の学習については、欠席扱いではなく、学校より指導の連絡がある。
・特別支援学級の児童の参加は、一人でトイレにいけることが条件となっているが、介助員をつければ受け付ける。
・卒業式は、卒業生とその家族(1人まで)、学校職員、PTA会長のみの出席とし、1時間以内に終わらせる。リハーサルは行わない。
・私立幼稚園はそれぞれの判断。預かり保育も、園での判断となる。
・保育ママも通常通り。
・給食については3月分の給食費に関しては、すでに食材費が発生しているものもあるが、なるべく保護者に負担のないようにしていく。
・受験については予定通り。追試についても通常のインフルエンザと同じ。
◎行事について
・特に1~2週間の間は、クラスター(集団)感染を防ぐため、区が主催する行事等については、延期または中止。不特定多数の集まりには、なるべくいかないようにしてほしい
◎電話相談について
・これまでの相談件数は、1月23日から1363件。受け付けた相談には、全て保健師などの専門職が受けているので、全ての問い合わせに対応できている。
・電話回線は現在7回線。
◎検査体制は
・検査については非公開。
・相談者の不安を取り除くために、検査が必要とみなされれば、PCR検査をする。
・PCR検査は、現在、東京都に依頼している。医療機関からのこれまでの依頼は12件
PCR検査:http://www.biseibutu.co.jp/tabid/148/Default.aspx
・2月28日現在で、感染者はいない。
・公表については個人情報に留意し、積極的に公表。
◎医療体制は
・1月中から医師会と協力体制をとっている。帰国者・接触者電話相談センターに連絡を取ってもらっている。非公開だが、帰国者・接触者外来の病院があり、PCR検査を行っている。
◎外出について
・個々の判断で。クラスタ(集団)感染を減らしたいのが目的。風通しの良いところで過ごすことがよい。密閉された空間、屋形船、スポーツクラブを避けるようにすること。公園はリスクとしては高くはないとは考えるが可能な限り避けて。
江戸川区では、「必要な情報は提供し、適宜対応を行う」としています。
感染症発生動向については、平常時から医師会の協力を得て、1週間ごとに連絡を受け結果を公表しています。このような連携ができている自治体は珍しいといえますが、この連携をいかして、対策本部に医師会も入ってもらうなどして、感染の蔓延を防ぐことや蔓延した場合に向けて対策を講じて早期に収束が進むように要望しました。
※新型コロナウイルスについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
※新型コロナウイルスの感染症対策の基本指針(2020年2月25日)