2023年江戸川区第1回定例会 3/3 総合レクリエーション公園等のリニューアル

◆「総合レクリエーション公園等のリニューアルについて」◆

 

現在総合レクリエーション公園などのリニューアルが、公募設置管理制度(Park PFI)を用いて進んでいます。

パークPFIは、公園のストック効果、民間との連携の加速、都市公園を一層柔軟に使いこなす、という観点から生まれた制度ですが、建造物には設置管理許可期間の特例があり、10年を20年に延長しています。これは、民間事業者が設備投資をした際の回収期間が10年では短い場合が多いということからの特例措置となっています。

江戸川区では、指定管理は、最長でも5年を契約期間の区切りとしている中で、はじめから20年の契約期間とすることについては、委員会でも議論となっていました。

総合リクリエーション公園等リニューアルについての説明動画とアンケートが2月14日までホームページに掲載され、WEB上での意見募集をしていました。ほかには「公園でのイベントなどで意見を聞き、説明をする」ということでしたが、特に新左近川親水公園や子供の広場には、近隣だけでなく現地の公園で遊んでいる子どもたち、来ている大人たちにも直接声を聞くことが必要ではないかと思います。

今回、西葛西にある「きょうりゅう公園」や「かいじゅう公園」と呼ばれている「子供の広場」には、レストランやフードコートを建設するという計画が公表されています。この公園の北側には長年続くレストランや食堂、お弁当などの店がありすでに賑わいがあります。さらに公園内に新たにレストランを設けることが必要でしょうか。

また、新左近川親水公園では、スケートボードパークやドッグランの建設について、公園の利用者や近隣住民から設置反対の声が出てきています。お知らせや意見募集をしたとしても、実際にはまだまだ住民には届いていないのではないかと考えます。

今回建設される建築物について、民間企業の資金の返済に20年かかるということであったとしても、その建築物自体の価値は残ります。現代では100年使用可能な建築物が作れる中で、建築基準法などに則ることであるとはいえ、壊すことを前提に建築物を建設することは、このこと自体SDGsでもなく、大切につかうことでもなく疑問が残ります。

この度のリニューアルのコンセプトは、楽しめる公園、好きになる公園、持続可能な公園です。より区民の声の反映や積極的な環境への配慮が求められると思うことより、下記の質問をしました。

  • 総合レクリエーション公園等のリニューアルでは、区民の声をWEB上だけでなく、現地に足を運んで意見を求める必要がある。特に子供の広場での利用者や周囲の店舗にはだと思うが、どのように考えるのか。

回答:動画での説明は今後も見れるようにする。今後、イベントなどでも意見収集や設計工事の段階に合わせて説明を行い、区民の声を聞きながら整備を進めていく。

  • 公園内に設置される建築物については、景観に配慮することや耐久性などSDGsの観点からは、どのようにお考えるのか。

回答:公園の緑に溶け込むような景観を持った施設であるとか、清潔でおしゃれで利用して楽しいなと思うようなカフェというような施設を作ってほしいと思っている。20年あるので、その間には法改正もあるかもしれない、例えば譲渡を受けるなど事業者と検討しながら、耐久性のあるものを建てていただくように、建材として廃棄されないよう進めていきたい。