自立援助ホーム 「L’ espoir」(レスポワール) 8月1日開設

江戸川区にも自立援助ホームが出来ました。

今年8月1日に開設しました

 

児童福祉法に基づく、児童自立生活援助事業です。義務教育終了後、何らかの理由で家庭を離れたり、児童養護施設等を退所するなどして、働かないといけなくなった原則15歳から20歳までの児童が暮らす家で、スタッフと共に暮らしながら、自立への準備をしていきます。

開設記念イベントがありました。

基調講演では、山下敏雅弁護士が「人権」について話され、その中で熊谷晋一朗さんの「自立とは、依存先を増やすこと。支えてくれる人を増やすこと」という言葉を教えてくださいました。お互いが支援しあえるというのは、そこに信頼があって、互いに尊重され、大切に扱われているということなんですね。

 

自立援助ホーム長にあたる、中條邦子さんは、もと江戸川区役所の職員だった方です。

https://mainichi.jp/articles/20230514/k00/00m/040/009000c

新聞で中條さんの記事を見つけた時には、とても大きな決断にびっくりしましたが、なんだかうれしくもありました。

仕事辞めて自立援助ホームを建てちゃう! なんてすごいエネルギーでしょう!

 

ホームの名まえは「L’espoir」。フランス語で、「希望」。

運営方針は、「やってあげる」。

「やってもらう」「助けられる」を体験してほしい。そして、学習、学びを支援する。社会で生きていく力をつけもらうために、就労の資格をとることやICT、生活力の身につけること、余暇を楽しむことなどの支援をしていくそうです。

「生活におけるさまざまな支援をしていきたい」「地域に開かれたホームになっていきたい」と話されました。

スタッフの方もスライドでみたホームの内装なども、とても暖かく、いいホームになる予感がして、私も何かお手伝いがしたくなりました。

最後の質問や意見の時間の中では「自立援助ホームは、全国に100か所くらいしかなくて、啓発活動が必要です。子どもたちに、あるよ!家にかえれなくなったらきていいんだよ!と伝えていかないといけない」と切実に話された方もいました。

 

「助けて!」って、言っていいんだよ!

ということをどうしたら子どもたちに伝えられるのか?

自立援助ホームの存在も広めていかないといけませんね。

宿題を頂きました。