中学校の制服の選択の自由を求めて、高校生が立ち上がりました

江戸川区の高校生が、中学校の制服について、トランスジェンダーである自身の苦痛だった経験を乗り越えて、Chenge.orgで賛同を求めています。

「LGBTえどがわ」の七崎さんたちとの学習会の中で、出会ったくろまるくんの訴えです。

自分の体と心が一致していないという現実を受け入れることにも時間がかかったことと思います。自分がトランスジェンダーであるということを、世の中に表明することも大変な苦悩の中での決断だと思います。

 

制服については、「その学校の制服が好きです」という人もいるでしょうし、「年間の洋服代を考えると、制服のほうが安い」と判断される人、「何着るか考えなくていい」と思う人、さまざまな考え方があると思います。

江戸川区でも、今年4月からは、江戸川区立葛西中学校が制服を変更しています。学ランとジャンバースカートとボレロのタイプの制服から、男女ともにブレザーで、女子用にはスカートとパンツが選ばれました。女子にパンツも用意したのは、女子生徒からの要望で、「冬にスカートでは寒い」という理由だそうです。

この選定理由の中には、LGBTQの子どもたちの意向は反映されていません。私個人は、「制服はなくてもいいのかな」とも思いますが、やはり「選べる」ということが大切なのだと思います。

私服でも制服でも、どちらでもよいと選択できるようになることに、賛同します。

 

以下Chenge.org

江戸川区の制服を選択制にしてください!

僕は江戸川区在住の高校生です。
僕は男の子なのに周囲から女の子として扱われてきました。
トランスジェンダーのひとりとして変えてほしいことがあってこの署名を立ち上げます。

小学生のとき入学式や卒業式では、スカートをはかされました。心が苦痛に悶えました。
今日一日の辛抱だからと自分に言い聞かせ、歯を食いしばり、スカートをはいて卒業式に挑みました。
しかし、中学生になり僕は愕然としました。
中学校では毎日スカートを履くのが当たり前だったのです。
僕に制服を選択する余地は与えられていませんでした。

毎日、血反吐を吐く思いでスカートの制服を着て学校に通いました。
気づかってくれる大人は周りにはいませんでした。
あのとき、制服を選択できる余地があれば、僕の3年間、最初から最後まで苦痛でしかなかった中学校生活の大部分の苦痛は解消されていたことでしょう。

僕は自分が男子生徒だと認識しつつも、当たり前のように女子更衣室をあてがわれました。
異性の身体が強制的に目に入ってしまうこと、そしてなにより、自分の醜く気持ちの悪い身体を異性に見られることの心のダメージは計り知れるものではありません。

それらの苦痛は僕にとって、3年間も耐えられるものではなく、大人にカミングアウトをしようと決めましたが、学校の先生からは「あっという間に卒業するのだから、もう少しの辛抱だ」などと、なんの慰めにもならない言葉で片付けられてしまいました。

僕がどんな思いでカミングアウトをしたか、僕の伝え方が悪かったのでしょうか。

今、僕は地元で、LGBTコミュニティ江戸川という団体のメンバーとして活動をしています。僕と同じように制服に苦しむ中学生の後輩たち、現役の小中学生が区内にも多くいること、それが不登校や、人によっては命に関わる問題でもあることを、LGBTコミュニティ江戸川の活動を通して知りました。

自分と同じように苦しむ生徒を、少しでも減らしたい。そう思っています。
他の自治体では制服を選択制にする取り組みがはじまっています。
江戸川区でも制服を選択制にしてください。
そして先生がLGBTQについて悩んでいる子どもに寄り添えるよう研修や啓発をきちんとしてください。

 

https://www.change.org/p/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E5%8C%BA%E9%95%B7%E6%95%99%E8%82%B2%E9%95%B7-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E5%8C%BA%E3%81%AE%E5%88%B6%E6%9C%8D%E3%82%92%E9%81%B8%E6%8A%9E%E5%88%B6%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84