中学生議会SDGs中学生議会開催

第2回 江戸川区SDGs中学生議会が開催されました。

2023年(令和5年)11月6日 「江戸川区SDGs中学生議会」11日開催 江戸川区ホームページ (city.edogawa.tokyo.jp)

 

区内全中学校32校と都立鹿本学園の代表者1人ずつが、約半年間SDGsに関する課題を考察して、各自の課題を区に質問をしました。

7月に中学生33人と担当議員や関係者が一堂に会し、まずは趣旨や説明を行い地域別に4つに分かれて作業に入りました。

 

第1地区:小松川、松江地区 8校 第2地区:葛西地区 10校 第3地区:瑞江、篠崎地区 6校 第4地区:小岩、篠崎、上一色、鹿本学園 8校         

私が担当した第4地区は、小岩から5人、篠崎1人、上一色1人、鹿本学園1人の中学生8人です。(3年生が5人、2年生が3人)

まずはリーダーとサブリーダーを決めて、チーム名を「えどがわ 未来を守り隊」と名付け、会議中はそれぞれの敬称を「~議員」と呼び合うことを決めました。

月1回の会議は、なるべく対面で行いたかったのですが塾やクラブ、発表会などと忙しく行えたのは1回だけで、あとは学校から配られているタブレットに入っているTeams(チームス)というコミュニケーションアプリを使用して、ビデオ会議で行いました。議事の進行もリーダーが行い、サクサクと進み、毎回1時間程度の話し合いで次に進めました。

 

学校によっては、全体でSDGsの取組を行っている学校もあり、それぞれ自分たちの活動していることから課題に思うことを共有し、テーマを絞り、原稿を作りました。

第4地区の発言通告は、テーマを3つにしました。

①すべての人が交流できる場について

 ・こどもから高齢者・障害の有無に関わらず、様々な人々が交流できる場を設けることができるか。

 ・屋内・屋外のある、すべての年代の方々が交流できる場を設置する事は可能か。

 ・こどもから大人まで、障害がありなしに関わらず交流できる場所を増やすことはできないか。

②自転車の利用について

 ・人が集まる駅周辺にシェアサイクルを設けてみてはどうか。

 ・もっと駐輪場を増やすことはできないか。駐輪場の場所の周知の工夫はできないか。

③区内のごみ箱の設置について 

 ・区内のごみを回収する日・回収を増やせばよいのではないか。ごみ箱を外にも設置すればよいのではないか。また、ごみ箱の設置数を増やせばよいのではないか。

 ・ごみ箱をもっと設置することはできないか。

 ・ポイ捨てへの対策はどんなことをしているのか。中の量が見えるリサイクルボックスは作れないのか。

それぞれ持ち時間90秒。時間を測り原稿調節も行い、当日に臨みました。

回答は、それぞれの質問に区長や執行部(区側)からは、①屋外・屋内一体型の公園への構想も検討している。②PRの問題もあると思うが発信していく。③公園にも家庭のごみが捨てられることが多くなったときがあり、公園からごみ箱を撤去した。PRを行っていく。といった回答がありました。

 

今回も江戸川区SDGs中学生議会宣言」をしました。

第一地区:江戸川区民が毎日快適で安心安全な生活を送っていけるようにするため、そして、江戸川区を様々な人々に寄り添っていける区、また、みんながずっと住み続けていける区にするため、中学生議会で学んだことを一人一人が意識して行動していきます。

第二地区:区民全員が豊かに心地よくすごせるまちにするために、そして、江戸川区の取組について、多くの人に興味を持ってもらうために、一人一人、自らが江戸川区を創り上げていくという自覚を持ち、行動に移していけるよう努めていきます。

第三地区:誰にとっても。居心地の良い江戸川区にするために、SDGsを多くの人に知って貰い、皆でともに意見を出し合い、尊重し個人や学校活動を通じて、自主性を持ちながら積極的に取り組んでいきます。

第四地区:SDGsが描く緑あふれる江戸川区、一人ひとりが紡ぐ明るく新しい社会を目指します。

 

今回中学生と話す機会を得て、いろいろな発見がありました。

なんといっても「中学生は忙しい!」。家からも学校からも、自分でもしなくてはいけないことがあり、1日のスケジュールはいっぱいで、今回の中学生議会の集まりの時間もなかなか作れませんでした。月に2回は話したいと思いましたが、調整がつかず、月1回がやっとでした。もちろん、期末試験や受験の迫る時期に開催するということ自体に課題があるとも思っています。生徒さん達には申し訳なく思っており、反省会では時期の変更を提案しようと思っています。

私たちの第4地区は、都立鹿本学園の生徒さんだけが男性で車いすでしたが、なにか特別扱いとなるようなこともなく毎回楽しい会議となりました。発言も対応も立派でしたが、今回発言しただけになっているのがとても気になっています。質問して、回答があっただけでは、どうしてそういう回答になったのか、ではどうすればよかったのか、今後はどうしたらいいのだろうか?など、掘り下げることができず、次につなげることができません。また今回、質問調整は議員だけでしてしまいましたが、一緒にしたいと思いました。次回には、形だけではない中学生議会にしたいと思います。

私が一番心配だったのは、バリアフリーに配慮をしていない議場についてです。固定されている家具が多く、絨毯は車いすをとても重くします。通る場所も限られます。今回議員側の座席を一つ外して車いすが入れる場所を作りました。壇上へは、スロープを片側だけ用意しましたが、壇上は思いのほか狭く車いすが方向転換できるだけのスペースはありませんでした。発言をどのような順番で、どのようにしたらスムーズにできるのか、事務局と検討しました。発言の順番も車いすの移動を一番に考えたのですが、本人から「みんなが同じく発言できるように、自分を特別扱いしないでほしい」という言葉をもらい、「はっ」としました。「私が特別扱いしていた!」ということです。

反省し、そのあとは彼に来てもらって、改めて調整して順番を決めたりしました。

「良かれ」と思って動くことも、勝手な思い込みやバイアスが知らず知らずのうちにかかりエスカレートしていくことを、わかっていたはずなのに、見逃してしまっていたことを恥ずかしく思いました。

この度は、中学生の考え方に触れる機会をもらい、とても勉強になりました。